>>プロについて考えてみよう>>プロミュージシャンって儲かるの?

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プロミュージシャンって儲かるの?

先ず最初にお断りしておきますが、プロミュージシャンを目指している方にとって、この
コンテンツはシビアな内容となっています。

これはプロミュージシャンになる事を諦めて欲しいからではなく、様々なリスクを知った
上で挑戦して頂きたいと思うから
です。何事もそうですが、リスクを嫌って遠ざけるだけの
人よりも、リスクを理解してコントロールしようとする人の方が成功の確率は高くなります。

決してネガティブな印象操作を行っている訳ではありません。ご理解下さい。




プロミュージシャンとして生活する事を考えている方にとって、「儲かるのかどうか」は
大切なテーマです。

儲かる、儲からないの単純な話で言えば、プロミュージシャンは儲からない部類です。
サラリーマンの平均年収は約500万円と言われていますが、プロミュージシャンで
これだけ稼ぐ人はなかなか居ないと思います。生涯年収で比べたら相当な差がつく
事でしょう。

仮に売れっ子になって一時的に大金を稼いだとしても、その状態を維持するのはかなり
難しい
と思います。とにかく移り変わりの激しい業界で、次から次へと優秀な若手が新規
参入して来ますから(とは言っても、彼らも狭き門を潜り抜けて来る訳です)、仕事を確保
するのは並大抵じゃありません。

単価(ギャラ)は、相当な売れっ子にならない限り、上がらないと考えた方が良いです。
クライアントは経費をできるだけ安く抑えたいと考えていますので、下手に高値で営業
したら仕事は来ません。高くて上手いギタリストより、技術は普通でも安いギタリストの
方が、使う側としては助かるのです。

仕事の確保が厳しくて、更に単価が安いのでは、商売としては全く旨みがありませんね。
残念ながら、音楽で大儲けしている人達は極一部というのが実態だと思います。
純粋なプレイヤーとして生活して行くのは、現代ではかなり厳しいと言って良いでしょう。

では、アーティストとしてメジャーデビューすれば、大儲けする事ができるのでしょうか?

確かに、ギター以外に作詞、作曲、ヴォーカルが出来るのであれば、印税が期待できます
から、プレイヤーよりは有利です。

但し、これはプロダクションやレコード会社の契約内容によります。アーティストの売り出し
にはかなりの先行投資が必要となりますから、新人のうちは曲が売れたとしても、あれや
これやとプロダクションやレコード会社に持って行かれるというのが実際の様です(まあ
企業としては当然の行為ですが)。

アルバムがコンスタントに10万枚以上売れるのであれば、かなり状況は違って来るので
しょうが、アーティストのライフサイクルが短くなっている昨今、これは相当厳しい数字です。
メジャーデビューを果たしながらも、生活の為、隠れてバイトをしているアーティストの話は
そう珍しくありません。

音楽で恒常的に高い収入を得るのは、非常に難しいと言って良いでしょう。

左団扇で生活できる様な人達は極一部です。あなたがそうなれる可能性もありますが、
なれない可能性の方が圧倒的に高いと思って間違いありません。宝くじで一等を狙うのに
近い感覚です。

もし音楽で儲けるのであれば、インディーズで活動した方がむしろ現実的と思います。
制作に掛かるコストは昔より抑えられますし(ただし打ち込み主体とバンドとではかなり
違ってきます)、何より売り上げた分が基本的に全て自分のものです。
インディーズの弱点であった「販売ルート」と「宣伝力」についても、インターネットの普及に
より大きく改善されました。

自分の音楽を商品とした会社を自分で経営すれば、リスクは伴うものの、全て自分で
コントロールできる分、効率が良いのではないでしょうか?(因みに、インディーズで
成功できれば、メジャーからもオファーが来る筈です)。

結局、「音楽を商品としたビジネスをやるんだ」という強い決意があるかどうかで、成功の
度合いが変わる
のだと思います。要は、どうやったら自分の音楽的才能を換金する事が
できるのかを、真剣に考える事です。

純粋に音楽を作っていたいというプロ志向の方は、「良い音楽さえ作っていれば、いつか
誰かが手を差し伸べてくれて、自分を売り出してくれるだろう」と考え勝ちです。
確かにそういったチャンスが到来する可能性はありますが、それが経済的成功に繋がるか
どうかは別問題です。作る側が純粋に音楽を愛していたとしても、売る側にとって音楽は
「商売」だという事を心底理解していなければ、このギャップが「作る側」に大きな不幸を
もたらします。
一人前の奏者や作曲家になるには、膨大な年月を費やします。時間は人間にとって有限
であり、最も貴重な資産です。その大切な時間を大量に投じておきながら、クライアントの
意のままに音楽を作り、消耗しきった所で捨てられる様な事になっても、あなたは自分の
人生に満足できますか?
こういった事態を避ける為にも、ビジネス感覚(計画性と経済感覚)を身につける事が大切
なのです。

ビジネス感覚を磨くには、株について勉強する事が有効です。
株について学ぶと、その過程で決算書を読める様になり、或る会社の経営が上手くいって
いるのか、財務上、どこに問題があって何が原因なのか等が解る様になります。
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、決算書が読める様になると、資本主義の考え方が
よく理解でき、世の中の見方がガラッと変わります
。数字に強くなりますから、今現在、
自分が行っている事が損なのか得なのか、経済的な面から合理的に判断できる様に
なるでしょう。こういった感覚は、音楽に限らず、世の中を渡って行く上でかなり役立つと
思います。

管理人は、音楽のみで生活するのは長いスパンで見てあまりにリスクが大きいと考え、
また、どうせやるなら自分の資本で好き勝手に音楽を作りたいが為に、音楽は副業とし、
本業は別に持つ事を選択しました(現在、音楽活動はストップしています)。
結果、不自由無く暮らす事が出来ており、心底良かったと思っています。

考え方は人それぞれです。決してプロを目指している、或いはプロでおられる方々を
否定するつもりはありませんし、管理人にそんな資格はありません。ただ、もしこの世界に
トライされるのであれば、ビジネス感覚の章で申し上げました様に、計画性と経済感覚を
持って行動される事が成功に繋がると強く思う次第です。
  

 
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